日ごろからのデータ管理は最重要
現在進行形のデータや案件にかかわる資料、過去のデータ参照など、必要な時にわざわざ整理するという作業は極力避けたいもので、ワッカデザインではそのあたりはかなり厳密にやっています。常時30以上はありそうな現在進行形の案件はdropboxで支給データ、資料などだけでなく、デザインデータも含めてあらゆるものを全社員リアルタイムで共有、誰かができない時も誰でもサポートできるようにファイル名のルールも徹底。案件が完了したら全く同じルールで保存サーバー内も整理しているため、まずこうした日ごろのデータ整理は出張に限らず、柔軟な働き方を実現するうえで絶対条件かと思います(ちなみにdropboxだけでなく、保存するファイルサーバーもVPN接続で外部からもデータアクセスができます)。
案件についてはそんな感じでよいのですが、実際に会社を経営しているともう少し必要で、経営資料や自分だけで進めていることなどあまり人に見られたくないもの、共有先が変わるもの、趣味性の高いものなども出てきます。僕の場合それらはgoogle driveを使って分けることで管理。もちろん権限によるアクセスもやるにはやるのですが、部門が異なるような場合は、そもそも別の共有サービス使った方が管理上は楽な気がしますね。デバイスもそれで分けられるので、複雑に見えて結果的に便利なように思います。
それでどちらの場合も守った方がよいのが、ローカル保存。こうしたクラウド系のサービスを事務所で使っているとインターネットに常時接続が当たり前なので忘れがちですが、出張に限らず外での作業も視野に入れると、案外オフラインになってしまうことも多く、そうした時もローカル保存前提にしておけばほぼ問題なく作業できるというわけです。
国内での出張編
まずはハードルの低い国内での出張を考えてみますね。例えば1週間地方でホテルを拠点に仕事をするイメージですが、基本的には前述の通りデータ保存がしっかりした普段のPCをもっていけば問題ないものの、僕の場合はモバイルモニターも業務効率のために必須ですし、各種電源アダプターやケーブルなどもかなり煩雑になってしまいます。毎回準備するのが面倒なので、もうポーチにまとめて持っていくようにしました。
【ポーチ1:PCケーブル関連】
・3口マルチタップケーブル(2m)
・USBケーブル(typeC-C)2本
・USBケーブル(typeA-C)2本
・電源アダプター①:ANKERの3口タイプ(typeA、typeC、typeC)
・電源アダプター②:スマホ用2口タイプ(typeC、typeC)
【ポーチ2:普段用】
・スマホバッテリー(10,000mAh)+USBケーブル(typeC-C)
・マルチケーブル(typeA-C、iPhonre、android)
・イヤホン
・シガーソケット(typeA×2)
・USBハブ(外出時PC接続用、typeC、typeA×3、hdmi、SDカード)
・ミニマウス
・ポケットwifi
こうしてリストで見ると大変な量ですが、実際には100円ショップのポーチ2つにすれば結構コンパクトで、これらは出張に関係なく常に持っています。ポーチ2の方はもともと普段から使うものを入れているわけですが、車を使う際にカーシェアリング主体の僕にはそのためのグッズ(シガーソケットやマルチケーブル)は結構活躍しますね。スマホバッテリーもしっかりしたものを買ったらもう1年以上使っていて、電池切れのストレスからかなり解放されました。
ポーチ1の方は出張時にしかなかなか使わないですが、宿泊先が諸々整ったホテルとも限らないので、3口マルチタップケーブル(2m)は重宝します。ANKERの3口電源アダプターもとても良いですね、MacbookとWindowsタブレットとモバイルモニターをすべてこれで賄えるのと、そもそもメーカーのアダプター1個1個持っていくとめちゃくちゃ嵩張るんですよ…!
あとは下着類と髭剃りくらいがあれば国内では十分なので、いつも大きめのビジネスリュック1個で出かけています(機内持ち込みですが、パソコン2個とモニターもあって7kgはオーバーするため、いつも14kgにしています)。飛行機の場合スーツケースなどの手荷物預かりもありますが、時間ロスしたくないのと、自分の荷物見つけるのとか結構疲れるので、なるべく避けています。仕事で来ているのと、たいてい移動時間で仕事圧迫され気味なので、早く行きたくて焦ってしまうので。
海外出張編
海外出張でも基本的な考え方は一緒ですが、加わるポーチが2つあります。
【ポーチ3:海外オプション】
・各国用アダプター4個(BF、C、O、SE)
・3口マルチタップ
・海外用カード入れ(交通用ICカード、クレジットカードなど)
・乾燥タオル3個(溶かすと使える)
【ポーチ4:カトラリー】
・竹製ミニ箸
・シリコンカップ
・折り畳みフォーク、スプーン
まずコンセントの変換アダプターは絶対忘れられないので、もう全種類入れています。これ忘れたらその出張でたぶん会社詰んでしまう、本当に詰んでしまう。それと海外では日本での財布は使わないで、代わりに海外用カード入れを用意しています。クレジットカードを入れるのと(海外では主に使うカードは1種類だけにしています)、交通用ICカードを買ったら入れて、あと多少小銭があれば意外に買い物関係は困らないですね。
ポーチ4のカトラリーはほかのポーチよりもさらに収納性を高めてこっそり忍ばせてる程度のものですが、これがまた海外では便利でして、まずお箸。この竹製ミニ箸というのは子供用なので短いものの、プラスチック製や金属の組み立てのものより全然食べやすい。海外では日本と違ってスーパーで何か買ってもお箸やフォークなど付いてこないし、宿泊先にもまずないと思うので、自分で持って行った方が気楽です。出張中は食事も時間取りづらいことが多いので、スーパーで適当に買って部屋で食べることも多いので。シリコンの折り畳みカップと折り畳みフォーク・スプーンはお箸に比べるとそれほど活躍しないのですが、宿泊先や出張内容によっては時々便利なので一応持ってるという感じです。
あとはパスポート。出張慣れしてくると意外に忘れがちでして(笑)。それと海外用財布も持っていきますが、出番は少なめ。入国した日に日本での財布類とごっそり入れ替えて日本に帰るまでそっちは出さないので、時々財布も使うので無くすわけにもいかないというくらい。
それで海外ではポーチ1の3口マルチタップケーブル(2m)は必須ですね、コンセントの変換アダプターからつないでおけば、ほぼ日本のホテルと変わらない電気環境になります。
予約などの手続きを自分でしてみよう
普段海外旅行とかもしないので初めての海外出張時はなんかいろいろ不安で旅行会社にお願いしましたが、2度目からは自分で予約しました。ホテルはBooking.com、航空券は普通に航空会社のサイト。実はそれくらいなので怖いわりにどうってことない感じだと思います。僕は英語が喋れないので空港やホテルのチェックインあたりは結構緊張するのですが、話すことはお決まりな感じなので喋れないなりに何とかなります。ただ、日本で困っている外国人を見ると優しい気持ちになりますね、自分も海外では困ってしまうこと多いので(買い物やカフェなどで困っていても意外と周りの人が教えてくれるんですよね)。最近はgoogle翻訳が昔よりも良い感じなので(ChatGPTでも良いですが)、拙いながらもわからないことを聞くハードルはちょっと下がったようには思います。
そんなところでしょうか?以前パリに出張で行った時には世界一スリが多いというので身構えて行ったのですが、荷物少な目で自然体でいる人は狙われづらい気がします。逆に手荷物いっぱいで挙動不審でいかにも旅行者という人もかなり見受けられたので、そりゃ狙うよな~って正直思ってしまいました。フランスでいえばシャルルドゴール空港からタクシーやリムジンバスではなく電車でパリに行くのは慣れた人じゃないとキツイと言いますが、いざやってみたらこれもどうということはなかった。フランス語が全く読めないので乗り換えが不安ですが(しょっちゅう乗り間違える)、慣れるとパリの地下鉄は本当に便利。あと切符のルールがよくわからなくて罰金取られたこともありますが、フランス語って英語と違って正直何言ってるか全然わからないからあまり怖くなくてお金払って終了(ただ罰金なので高いのと、最後に毒づかれた気はした)。なんかこうして思い出してみると、パリは本当にまた行きたいなぁ(笑)