【カタログ制作】カタログのサイズはどう決める?印刷サイズの種類

こんにちは。ワッカデザイン「デザインことはじめ」編集部です。

自社の製品やサービスを一覧できるカタログは、営業ツールや配布用など自社のプロモーションに有効なツールですね。
しかし、限りある予算の中でどのようなカタログをつくったらよいかお悩みは無いでしょうか?

今回はそのような時にカタログ作りの指針となるカタログのサイズや用紙に関する基礎的な知識についてご説明をしていきたいと思います。

カタログのサイズについて

まずはカタログを印刷するうえで、基本となる用紙とその綴じ方に関する内容です。

1.用紙サイズ
印刷を行う用紙には国際規格などでサイズの決まっている基本サイズとそれ以外の変形サイズに分けられます。
基本サイズにはA判とB判があり、A判は国際標準規格(ISO)、B判は日本独自の規格です。A判とB判ではB判の方が一回り大きくできています。
変形サイズはこれらにあてはまらないサイズでタブロイド判や正方形などがあてはまります。

カタログなどを作成する場合、基本的にサイズが大きくなればなるほど用紙代や配送費などコストが増えていきます。特に変形サイズは標準サイズではないためA判、B判に比べ印刷コストが増えることが一般的ですので安易に選択せず変形サイズを採用する目的を明確にしておくとよいでしょう。

サイズ毎の主な用途

A0:A判の最大サイズ、使用されることは少ない B0:印刷用紙規格のなかで最大サイズ、主に駅貼りなど大型ポスターで使用される
A1:新聞の見開きより、少し大きいサイズ。主にポスターや店頭看板、建築の図面などに使用される B1:ポスターや地図として、よく使用される
A2:新聞1ページ分ほどの大きさ、広告やカレンダーで使用される B2:ポスターや展示会のパネル、カレンダーなどでよく使用される
A3:大判のパンフレットやメニューなどで使用される B3:電車の中吊り広告、新聞の折込チラシなどで使用される
A4:コピー用紙の標準規格、配布資料や企業の書類として頻繁に使用される B4:新聞1ページの半分ほどの大きさB3同様、スーパーの折込チラシなどに使用される
A5:本や手帳、ノートにも使用される、小型のため運搬に便利 B5:キャンバスノートや週刊少年誌、教科書などで使用される
A6:文庫本のサイズ、メモ帳や卓上カレンダーなどにも使用される、女性用バッグにも入る手ごろな大きな B6:青年漫画の単行本サイズ、横長の卓上カレンダーや手帳に使用される、手帳としては手に馴染む手ごろな大きさ

2.用紙の種類
カタログなどの印刷に使用される用紙には多くの種類がありますが、基本的に「コート紙」と「マット紙」の2種類に分けられます。
どちらの用紙もカタログに多く使用されているため、それぞれの特長や好みに合わせて選択すると良いでしょう。「コート紙」、「マット紙」の区分による価格の差はあまりなく、個別の用紙の厚さや品質によってコストは変動します。

<コート紙の特長>
コート紙は、表面にコーティング剤が薄く塗布されているため、ツルツルとした手触りが特徴です。光沢感が強く高級感を演出することができます。またインクのりが良いため視認性が高く、写真や画像を色鮮やかに印刷するのに適しています。チラシやポスター、写真の多い冊子などに使用されています。

<マット紙の特長>
マット紙は、少しざらっとした質感でコート紙に比べると光沢は抑えられており、落ち着いた印象を与える用紙です。マット紙は表面にコーティング剤が塗布されていないため光を反射しにくく白みが強いという特性があります、そのため文字の視認性が高く発色も良いため、文字やイラストの多い冊子などに使用されています。

3.綴じ方
カタログなど冊子を綴じる場合、主に「中綴じ」と「無線綴じ」の2種類の綴じ方があります。

<中綴じの特長>
中綴じは複数枚の用紙を束ねて真ん中をホッチキスなどで綴じた形式です。ページ数の少ない場合に適しています。ページの端まで印刷ができるため見開きで大きく写真や地図などのイラストを掲載したい場合にページ間の継ぎ目なく印刷をすることができます。
また無線綴じに比べるとコストも抑えられリーズナブルに制作することができます。

<無線綴じの特長>
無線綴じは背表紙部分をホッチキスではなく糊で固めた形式です。中綴じに比べページ数の多い冊子に対応しています。また表紙や背表紙なども本文と別に装丁をするため耐久性もあり長期保存に向いています。中綴じに比べると高額になりますがその分高級感を演出することもできます。

目的や用途に応じてカタログのサイズを決める

カタログを作成するにあたって、これまで説明してきた用紙サイズや用紙、製本方法に正解はありません。しかしカタログを届けたいターゲットや使われるシーンによって適したサイズや仕様があります。

営業ツールとして持ち運ぶなら、カバンに入りやすいA4サイズ以下であまり厚みのないものが望ましいですし、顧客に手元で長期保存して欲しいのであれば無線綴じがよいでしょう。また自社製品と同梱する場合は配送費などに影響するため製品の大きさに近しいサイズにする方が合理的でしょう。
また、競合と並べてラックに設置される場合であれば、差別化のために変形サイズで目立たせるという手法もあります。その時々の状況を加味したうえで、サイズや仕様を選ぶようにしましょう。

そのため、本格的に作成を検討する際には以下のポイントを考えてみると良いでしょう。

①目的・用途の検討:何のためにカタログを作るのか、どの様に使用するのかを明確にする(Ex.新製品告知のため自社製品に同梱する、自社商品検討のため顧客の手元に置いてもらうなど)
②ターゲットの検討:カタログを読ませたいターゲットはだれなのか具体的にする(Ex.すでに取引のある顧客、店頭に訪れる不特定多数の女性など)
③競合リサーチ:競合や業種の近い企業のカタログを入手し自社のカタログの参考にする(Ex. 掲載内容、ターゲット、サイズ、綴じ方など)
④掲載情報の整理:目的を踏まえどこまでの情報を盛り込むのか精査する(Ex.自社製品の強みに絞って掲載する、製品の細かな仕様まで掲載するなど)
⑤仕様の検討:①~④を踏まえてサイズや綴じ方など最終的にどのような形になるか出来上がりを具体的にイメージする

また、カタログなどの冊子の使い分けに関してご説明した以下の記事もぜひご一読ください。

「カタログ・パンフレット・リーフレットの違いとは?」

まとめ

ここまでカタログ作成に関する用紙のサイズや綴じ方など基礎的な知識についてご説明をしてきましたがまとめると以下の3点になります。

1.用紙のサイズにはA判、B判、変形サイズがあり大きくなるほど関連コストが増える
2.用紙には高級感があり写真に向く「コート紙」と、白みが強く文字やイラストに向く「マット紙」がある
3.綴じ方には薄手のカタログに向く「中綴じ」とページ数が多く高級感のある「無線綴じ」がある

また以上の3点を踏まえて、カタログのサイズに正解はなく、目的や用途を検討し予算も踏まえて適切なサイズや体裁を選択するすることが必要となります。

いかがでしたでしょうか。今回はカタログ作成に関する基礎的な知識についてご説明してきました。カタログのサイズに正解が無いと言われると難しく感じてしまった方もいらっしゃるかもしれません。ワッカデザインではお客様との対話を通じて目的や用途、掲載内容など整理しながら理想のカタログを作るお手伝いをしています。カタログ制作をどう進めて良いかわからないといったお悩みなどありましたらお気軽にお問合せ下さい。

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