【パッケージ制作】化粧箱とは?いろいろな箱の種類

こんにちは。ワッカデザイン「デザインことはじめ」編集部です。

「こだわりの商品なのでパッケージにもこだわりたい!」「あの会社のパッケージに比べるとうちのはいけてないな・・・」「アップル製品のようなオシャレな箱を用意できないかな?」の様な自社製品を梱包するパッケージにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
パッケージは化粧箱とも呼ばれ、単に製品を保護するだけでなく、製品の価値を高めるブランディングにも使用することができます。

今回はそんな化粧箱について、化粧箱の種類やメリット・デメリットについてご説明をしていきます。

化粧箱にはどんな種類があるの?メリットとデメリットとは

1.化粧箱とは
化粧箱とは、製品を梱包するために使用される紙製の箱において、特に印刷などの加工を施した箱を指します。ただ中身の製品を保護するためではなく、デザインや特殊な加工を施すことで製品に高級感などの付加価値やブランド価値を与えるツールと言えます。

2.化粧箱のメリット・デメリット
<メリット>
1)ブランディング
特に店頭販売の場合、既製の箱ではなく、箱の表面に文字・ロゴ・イラスト、商品のイメージなどを印刷したオリジナルの化粧箱を使用することで顧客に商品をより強く印象付けることができます。また魅力的なパーケージは所有する満足感を高め、購買意欲を刺激することにもつながります。さらに手触りの良い上質な素材の使用や自社の個性を反映したデザインにすることで、ほかの商品と差別化を図りやすくなるだけでなく、開封が楽しくなるなど体験価値も提供することができます。

2)デザイン、サイズの自由度が高い
自社製品に最適なサイズや形状、デザインで作成できる点も化粧箱のメリットです。化粧箱の素材や形状については様々な選択肢がありますので後述します。
最適なサイズの箱を使用するメリットについて規格サイズの箱を使用すると、オリジナリティを出しづらいだけないだけでなく、箱に綺麗に納まらず膨らんでしまったり、逆に空間が余ってしまい製品が不安定になってしまったりと顧客に不安感をあたえてしまいます。さらに輸送時の破損などのリスクも伴います。サイズや形状までぴったりに作成されたオリジナルの化粧箱であれば、こういった問題の予防が期待できます。

<デメリット>
1)コスト
既製品と比較するとオリジナルの化粧箱の作成にはコストがかかります。化粧箱は自由度が高い一方でお金をさえかければ、繊細な加工を施して芸術品のような箱を作ることともできます。箱の質感やデザインにこだわるほど、高価な素材や手のかかる加工が必要となります。そのため、こだわり過ぎるあまり製品から得られる利益に対して過剰なコストとなったり、ブランディング効果を超えたコストとなったりしないよう、しっかりと検討が必要です。

2)大きいサイズの制作が難しい
化粧箱はほとんどの場合四角の板紙から切り出し、これを加工して作成します。そのため規格品の板紙の中では最大のL判(1,100mm×800mm)を超えるサイズの箱を作る場合は高価な特注サイズの板紙を使用する必要があるためコストが膨らんでしまいます。さらに大きな箱が輸送に耐えられるのかなど箱の強度についても検討する必要があります。

3.化粧箱の素材
化粧箱を作るための素材には様々な種類があります。目的や用途に合わせて適切な素材を選べるようにしましょう。

1)板紙の箱
加工食品やお菓子といった食料品や日用品に使用されており日常的に一番目にすることの多い厚紙で作成された化粧箱です。オフセットやグラビア印刷で加工することが多く、安価で、畳むと嵩張らず、お菓子やレトルト食品の個装箱など軽量物の梱包に向いているのが特徴です。一方で破損や変形などのリスクがあります。

・段ボール素材の箱
段ボールの片面に印刷した板紙を貼り合わせたものです。1)の板紙の箱と同じように印刷を行った後、段ボールの片面に合紙することで、美しさとダンボールの強度を併せ持った箱となります。素材自体はダンボールであるため、十分な強度を持つ一方で板紙の箱のような変則的な形状に対応することは難しい点がデメリットです。

・貼り箱
貼り箱とは、厚紙に薄い印刷紙や和紙・包装材などに使用されるファンシーペーパーなどを貼って制作する化粧箱で、素材を変える事で多種多様な箱を作成することができます。特に高級感のある化粧箱を作るために採用されます。板紙の箱に比べ強度もありますが 何より最大のメリットは、特殊な材料を使用でき自由度がとても高いため、化粧箱の持つ持付加価値を高められることです。
高級和菓子の箱、ギフト向け果物の箱、高価格帯の小型家電のパッケージなどに利用されており、アップル社製品のパッケージの多くも貼り箱に分類されます。

4.化粧箱の形状
化粧箱には様々な形状のバリエーションがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため素材とあわせて適切な形状を選択しましょう。

1)身フタ型(BOX形)
フタと箱が別々になっており、フタを箱にかぶせる形状です。比較的丈夫なしっかりとした構造であるため高級感があり、贈答品や高価格帯の製品の梱包などに適しています。お中元やお歳暮、高級酒や家電品などによく使用されます。

メリット:高級感の演出、高耐久
デメリット:高コスト、組み立てに手間を要す、嵩が張る

2)身フタ一体型
フタと箱が一体となっている一枚紙のシンプルな構造の箱です。使い勝手が良く、詰め合わせのギフトや持ち手のないケーキ箱などによく使用されます。

メリット:構造がシンプルで低コスト、嵩張らない
デメリット:組み立てに手間を要す、低耐久

差し込み型(キャラメル箱)
フタが差し込み式になっている、最もよく目にする機会の多い形状です。コストパフォーマンスや汎用性の高さから、さまざまな商品パッケージに使用されます。

メリット:低コスト、組み立てが容易、嵩張らない
デメリット:低耐久、高級感を出すのが難しい

窓付き・スリーブ型窓付き
フタがなく、筒状の外箱から中の箱をスライドさせて開ける形状です。高級感を演出しやすいため宝飾品や化粧品などの小物類や高額な食品に適しています。また中身の見える窓付きのデザインの場合、商品が一目で分かり見栄えもよくなります。

メリット:高級感の演出
デメリット:高コスト、抜け落ちを防止対策

オリジナル化粧箱におすすめの製品は?

製品を保護する、見栄えをより良くする、高級感を演出するという役割から、以下のような製品は化粧箱に適していると言えます。
また製品をあえて、こだわりの化粧箱に入れる事で製品の価値を高めるためのツールにすることも考えられます。

贈答品(お菓子・青果)
手土産やお歳暮やお中元などの贈答品として購入するような比較的高額なお菓子類や桃、ブドウなどの果物の場合、贈り物として見た目が良くなるだけではなく、一度に食べきれなかったものを入れて保管するなどにも重宝されます。また人によっては身の回りのものを入れておく保管箱としても流用されるため長期的に自社のパッケージが顧客の手元に残りプロモーションにつながる可能性もあります。

アルコールなどの飲料
中身が重くなりやすく、ガラス瓶など割れやすいものもあるため、厚めの素材や丈夫な構造が必要なだけでなく、嗜好品として高級感の演出も重要です。

化粧品
美しさを求める商品性から、化粧箱との相性は非常に良いと言えます。主に女性がターゲットとなるため、華やかさやオシャレ感が必要なだけでなく、自社の打ち出す世界観などメッセージ性のあるデザインが重要となります。

高価格帯家電
スマートフォンやカメラなど小型の高価格帯の家電製品は製品そのものの魅力に加え、自社のブランディングの観点からパッケージなどの細部まで含めた所有欲を満たすためのこだわりが重要な要素となります。

ブランド品
典型的な高級品である、ハイブランドはもちろん、デザインや質感にこだわった化粧箱を使用しています。箱を開封する楽しみといった体験も含めてまで所有欲を満たす価値を提供しています。

まとめ

ここまで、製品を梱包するためのパッケージ、化粧箱についてご説明をしてきましたが、ポイントを整理すると以下のようになります。

1.化粧箱は製品保護だけでなく、他社と差別化を図るためのブランディングなどにも有効
2.独自性の高い箱を作ることができるが、こだわり過ぎて過剰なコストとならないよう検討が必要
3.贈答品や高価格帯製品など高級感を演出するためのツールとしても有効

また近年はSNSを通じて写真や動画で情報が拡散するため、インパクトの強い化粧箱を使用してブランディングやプロモーションに活用することも考えられます。

いかがでしたでしょうか。今回は製品パッケージである化粧箱についてご説明してきました。ワッカデザインではパッケージ制作のお仕事を企画段階から請け負っています。パッケージのデザインや形状などパッケージ作成をどのように進めたらよいかわからないなど、パッケージに関するお悩みがありましたらお気軽にお問合せ下さい。最初の一歩からお手伝いさせていただきます。

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