DESIGN STORY #21
既存サイトもロゴも名刺もない、からのブランディング的Webサイト制作
「ブランディングなるものはいかなるものか試したい」との一本の電話
何かのジャンルに秀でた能力があり独立した人が、フリーランスなのか法人化するかは別として、Webサイトもロゴもないような状態でずっと生きているというケースは意外と少なくありません。その人が自分という商品を使って仕事を取ってこれるのでそれでも成り立ってしまうわけですね。それが従業員を雇うだとか、仕事のステージが上がったなどの理由ができて初めてWebサイトを作りたいと思う。今回はそうしたゲーム業界で働く会社の実例です。
出会いからしてちょっと変わったケースでした。それが表題の事務所に入った一本の不審な電話。悪気は全くないと思うのですが、どうせ作るなら話に聞く「ブランディング」とやらがどんなものか見てやろうではないか、そんな思惑も感じさせるものでした。
話が面白い!この人らしさを全面に表現したい!
そうして一度打ち合わせに来社されたのですが、これが初対面とは思えないほど盛り上がり、2時間ほどもノンストップで話していました。いかにこの人がこれまでWebサイトもロゴも必要なく生きてこれたかを物語っていて、とかく大規模でプロジェクトメンバーも多いゲーム制作業界で有効なディレクションをしていくために身につけたスタイルがこれだったのでしょう。スルッと入ってきて、何の違和感もなく話の道筋を付けて、進むべき方向にその場を転換してしまう。数名規模の会社の場合は自ずと社長のスタイルがその会社の特徴になるものですが、その最たるものとして、彼自身をデザインと言葉で伝達力を高めたサイトにすべきだと感じさせられました。
そうだ、キャラクターに代弁させよう!
しかしながら、ラーメン屋の店主のように腕を組んでドンと構えて見せるやり方は彼の柔軟なスタイルに合いそうもありません。そこで彼らの人となりをキャラクターに落とし込み、イラストでシーンを見せながら言葉で伝えていくデザインが良いのではないか?ということで、キャラクター開発から取り掛かりました(もちろん見積的にはWebサイト制作範囲内での対応です)。キービジュアルもコンセプトも各種説明の部分もこのキャラクターで全て決め、同時に全体の配色も自然とキャラクターが浮き上がって見えるようにナチュラルなトーンでまとめる。そういう「ブランディング」が立ち上がったわけです。
彼独特の面白い案件事例はRPG風に見せよう!
大枠が固まってきた頃、最後の山場は事例の見せ方でした。案件の性質上どうしても現状課題を抱えた現場に後からジョインすることが多いため、特定の現場とわかってしまったり、うっかりディスってしまうわけにもいかないので、ストーリー自体は非常に面白いのにWebサイトに掲載しづらいという悩ましい問題がありました。それを解決するためにやったのが、ドット絵によるRPG調で伝える事例ページ。ドット絵なのでgifアニメとの相性もよく、僕としては人生初めてドット打ちを経験することになったのです。
新たな引き合いにも役立ち、知り合いには「らしい」と言われる
せっかくキャラクターイラストも作ったので名刺にもそうした世界観を生かし、Webサイトと合わせて「この会社らしい」ブランディングが立ち上がったのでした。デザイナーにも様々なスタイルの人がいますが、僕ら的には「依代」というイメージが近くて、お客様を初めとして何やら何やらの全ての依代となって「最適解」を生み出す。そうすることが無理のない自然なブランディングを形作っていくため、伝達力も高い。今回もそうしたスタイルでまた一つ、生み出すことができたのでした。
ワッカデザインではこのようにお客様一人一人の置かれた課題を正確に理解し、最適なデザインとして応えることを得意としています。ブランディングという大層な感じではなかったとしても、単に今のデザインに疑問がある方、デザインをどうして良いか分からない方はぜひ一度ワッカデザインにご相談ください!お待ちしております。


