DESIGN STORY #04

ショップなのに販売しない、ブランド価値を高めるカウンセリングサロンのオープニングツール制作

カウンセリングをすることで深めるブランディング

Eコマースが普及しインターネットでの購入が当たり前となった昨今では、リアルな店舗の役割が必ずしも「モノを売る」ということではなくなってきました。今回は自前でECサイトを展開し、お店では販売をせずカウンセリングに特化したペットフードショップのツール制作の実例をご紹介します。

今回のクライアントは「犬と暮らす喜び、健康、笑顔」をテーマにインターネット通販や店舗運営を初めとして、自然食フード・健康食品といったオリジナルブランドの展開や各種セミナーの開催など、人とパートナーである犬たちとの生活をトータルで支えるための様々な事業をトータルに展開しています。長年店舗運営をされている中で、この度ワッカデザインにお声がけいただいたのは、商業ビルに入居するショップでありながらモノを販売せず、カウンセリングに特化した新コンセプトのお店のオープニングツールでした。独立する前は大企業のブランディングショップやイベントのツール制作など数多くこなしていましたが、ワッカデザインも独立・起業してから5年あまりで、ようやくこういった案件のお手伝いができるところまできたかと思うと感慨深いものがあります。

正味1ヶ月でのオープニングツール制作

お声がけをいただきお話を伺いに行ってみると、お店のコンセプトとロゴデザインは決まっているものの、デザイン的なトーン&マナーを含めてWebサイトを含めた各種ツールについてはまだ全く見えない状態からのスタートでした。それでいてお店のオープンは1ヶ月後に迫っている状態。1週間でデザインの方向性を定め、次の1週間で作り込みをしていく超特急なスピード感でないととても間に合わないため、まずはWebサイトのデザインをベースに方向性の全く異なるものを2パターン提示することにしました。ロゴの世界観から絵作りに発展させたファミーでカジュアルな打ち出し方をするA案、一方訴求内容は最低限にしながら写真を主体に見せることで、スタイリッシュなパッと見の共感を狙うB案。選んでいただいたのは後者の方で、そのまま全ツール制作していく流れとなりました。

ショップコンセプトを伝えるポスター制作

デザインの方向性が定まってからは猛スピードでWebサイト、店頭ポスター、デジタルサイネージ、フライヤーといった各種ツールに展開します。そんな中で今回はカウンセリングメインのショップというこれまでの店舗とは趣きの異なったコンセプトをきちんと伝達するデザインの必要性が出てきました。世の中によくあるお店のスタイルではないため、「どういった方に何を提供できるお店なのか」をできる限りわかりやすく伝えないと、お店の前を通っていても興味を持ってもらいにくいのです。そういったお話を伺った時に真っ先に思ったのがイラスト主体のグラフィックデザインでした。写真ではブランディング的にカッコいい雰囲気づくりはできても、想いやカウンセリングのあり方まで伝えるのは難しく感じたからです。今イラスト制作といっても雰囲気が合わなければ逆効果だったりもするので、テイストについては何度も調整を繰り返し、ようやく完成にこぎつけることができたのでした。

コロナ禍においても経過は順調、さらなる展開へ

今回の案件はお話をいただいた時にはコロナがまだよくわからない状況で、お店がオープンする頃には様々なものが自粛、1度目の緊急事態宣言が発令される頃で先行きは本当に不透明でしたが、お店を半年以上続けていく中で一定の反響と成果を得たため、リブランディングしてシステム面もさらに作り込みを行なった上で複数店舗展開していくという流れになりました。その中でワッカデザインの手がけたデザインがどこまでの意味合いでサポートできたかは測れませんが、一つの新しい事業がこうして軌道に乗って進んでいく様をお手伝いできたことは本当に嬉しく、何かを視覚的に伝えるという「グラフィックデザイン」の原点にある喜びを感じています。ワッカデザインでは今後も一つ一つの案件をきちんと理解し、デザイン的な答えを生み出して参ります。

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