【経営雑談Vol.21】タナカがワッカーに事業作りを聞く!動機からコンセプト決め、パッケージ化、テストマーケティング、そして今
<タナカの経営雑談まとめ>
今回は、ワッカーさんが本業から派生する形で新たに立ち上げた、オリジナルペーパークラフト事業「キャラだち」の裏側を公開しています。なるべく価格を抑えてキャラクターを立体化するために辿った変遷や、製造業者探しの苦労、テストマーケティングの手法まで、スモールビジネスを立ち上げるためのリアルなステップの参考になる回です。
<詳細まとめ>
立ちはだかる「立体化の壁」
今回のメインテーマは、ワッカーさんが本業のデザインから派生する形で事業(サービス)として立ち上げた事業「キャラだち」(https://kyara-dachi.life/)に関する裏話です。デザイン会社として企業のオリジナルキャラクターを制作する機会が多いワッカーさんですが、作ったキャラクターを使ったツールなどを作っているうちにお客さんから「立体化(フィギュア化)したい」という要望が出るようになりました。 しかし、いざフィギュアを作ろうとすると、平面のイラストから「3D CADデータ」を起こすだけで多くの場合30万円以上が必要となり、そこからさらに金型代や着色費など製造のためのコストがかさみます。この高額な「立体化の壁」の前に、話は盛り上がりはするものの結局キャラクターの立体化を断念していました。
立体化のハードルを下げたペーパークラフト化と、加工業者探しの苦労
そこでワッカーさんは「ペーパークラフト」に目をつけました。さらにキャラクターを複雑な立体でなく平面的にデフォルメすることで、ペーパークラフトの設計費用も削減し100部で10万円台前半という、中小企業でも手の届く現実的な値付けができるよう工夫しました。 しかし、実際に製造する段になるとそこにも大きな壁がありました。ペーパークラフトの組み立に使う差し込み式の爪など複雑な形に切り込み線を入れる「型抜き」の工程は、通常の印刷会社では対応できず、技術力の高い金型業者と型抜き業者を探す必要があり、何社にも「細かすぎて無理」と断られ続け、紹介の紹介を経てようやく対応してくれる業者を見つけ出すまで苦労をすることなりました。
6万円のテストマーケティングで得た事業化の確信
実際に作ることのできる業者も見つかり、価格も設定したワッカーさんは、本格的に事業化する前に「テストマーケティング」でニーズがあるのか検証をすることにしました。月6万円の予算をGoogleのリスティング広告(検索結果画面に表示される広告)に投じ、「キャラクター ペーパークラフト」などのキーワードで広告を配信したのです。すると、1ヶ月で中小から上場企業まで5〜6件の問い合わせがあり、「1件あたり約1万円の獲得単価」という十分な採算ラインに乗ることが確認でき、事業を本格的にスタートしました。事業化した後はコストをかけずに運用するため、本業のSEOマーケティングのノウハウを生かし、検索結果に表示されやすくなるブログの執筆を続けた結果、今では広告に頼らずとも検索経由でコンスタントに問い合わせが来る事業に育てることができました。
事業立ち上げは「愛」と「小さく試すこと」が重要
平面のキャラクターを見た時とは全く異なる、立体になったキャラクターを前にした時のお客さんの喜びようは、普段行っている広告や販促物などのデザインとはまた違った大きな喜びがあるとワッカーさんは語ります。 新しい事業を始める時に、机上の空論で事業計画をこねくり回す人は多いですが、ワッカーさん自身のように「自分が愛着を持てるもの」を見つけること、そして本格的に始める前にまずは「小さくテストマーケティング」をして顧客のリアルな反応を探ることが、新規事業を軌道に乗せるための最も確実で真っ当なアプローチであるという結論になりました。
次回はスタートアップに関するお話しです。
「経営雑談」は池袋と目白の間にある小さなデザイン会社ワッカデザインの社長ワッカーさんと友人のタナカが中小企業経営のリアルを雑談形式でしゃべる肩に力の入らないyoutube番組です。気になったら動画も見てみてくださいね。
それではまたお会いしましょう!




