【経営雑談Vol.20】ワッカーなりに答える3 マイクロ法人ってどう思う?人が辞める時ってぶっちゃけどうなの?
<タナカの経営雑談まとめ>
今回はまずSNSで一時期ブームになった「マイクロ法人」による節税スキームのリアルな費用対効果についてワッカーさんなりの結論を語ります。そしてさらに後半では「従業員の退職」という重めな話題へ。社員が辞める時の社長の喪失感と、過去の大量離職から学んだ社内コミュニケーションの重要性など、綺麗事抜きの組織論についても語っていきます。
<詳細まとめ>
流行りの「マイクロ法人」は本当に得なのか?
タナカからの質問にワッカーなりに答える質問会の第3回。最初の質問は、副業界隈で話題になった「マイクロ法人」を活用した節税について。役員報酬を極限まで低く設定して社会保険料を抑え、経費枠を最大限活用するというスキームですが、ワッカーさんは「実態を見ればそこまで美味しくない」とバッサリ斬り捨てます。個人事業主と違い、法人の経理は複雑で自力で行うのはほぼ不可能です。そのため、設立費用とは別に、税理士への顧問料(年間30〜40万円)や法人税(約7万円)など、維持するだけで年間40〜50万円のランニングコストが確実にかかります。仮に社会保険料が100万円下がったとしても、手元に残る恩恵は50万円程度。面倒な手間をかけ、さらに無理な経費計上で税務調査のリスクを抱えるくらいなら、「その労力を使って本業で100万円の案件を一つ獲ってきた方が健全で早い」という、経営者らしい回答でした。
社員が辞める時、社長はどれほど傷つくのか
後半は「従業員が辞める時、社長はどう思っているのか?」という少し重めな質問です。これに対しワッカーさんは、「自分という人間、事業、そして会社のすべてを否定されたような気持ちになり、めちゃくちゃ傷つく」と赤裸々な本音を吐露します。 特にワッカーさんは社員が作ったデザインの最終チェックを行っているため、辞めてしまう社員が退職を口にする数ヶ月前から、上がってくるデザインに「熱がこもっていない」ことを察知すると言います。その時に感じる喪失感は大きく、退職を告げられた夜は「泣き叫びながら帰りたいくらい辛い」と経営者の孤独を感じるエピソードが語られました。
大量離職から学んだ「組織のカルチャー作り」
かつて、10人いた制作スタッフが半分にまで減ってしまった大量離職の経験を持つワッカーさんですが、当時は売上と効率ばかりを追い求め、「自分がやれているのだから、従業員も同じようにやれるはずだ」と、労働時間や努力の基準を自分に合わせてしまっていたと反省します。
その手痛い失敗を経て、現在は毎朝の朝礼で必ず声をかけたり、週に1回、自分の知識と経験を伝える研修を設けたりと、意識的にコミュニケーションの場を増やしているそうです。デザイナーという専門職の集まりとはいえ、ただ仕事を振ってやってもらうだけでなく「会社に所属する価値やカルチャー」を感じてもらう環境づくりこそが、本当の意味での「経営」なのだと痛感したと言います。「人を雇ってからが本当の経営」というワッカーさんの実感のこもった言葉が心に残る雑談となりました。
次回は事業作りについて考える回です。
「経営雑談」は池袋と目白の間にある小さなデザイン会社ワッカデザインの社長ワッカーさんと友人のタナカが中小企業経営のリアルを雑談形式でしゃべる肩に力の入らないyoutube番組です。気になったら動画も見てみてくださいね。
それではまたお会いしましょう!




