【経営雑談Vol.15】思ってるより身近?小さな会社にとってのM&A!ワッカーの周りの例もご紹介
<タナカの経営雑談まとめ>
今回は、大企業の専売特許と思われがちな「M&A(企業の合併・買収)」がテーマです。実は小さな会社にとってもM&Aは身近な選択肢。事業承継やイグジット、さらには「採用の代わり」として企業ごと買収するといった活用法が考えられます。マッチングサイト「バトンズ」を使った実際の案件の探し方や、ワッカーさんの周囲で起きた「買われた会社」の天国と地獄の実例を交え、スモールビジネスの新たなゴールと可能性を探ります。
小さな会社にとってのM&Aのリアル「採用が無理なら会社ごと買う」という選択肢
今回ワッカーさんが切り出したテーマは「M&A(合併・買収)」です。M&Aと聞くと、ニュースで見るような大企業同士の業界再編や、敵対的買収といった遠い世界の出来事を想像しがちですが、実は中小企業やスモールビジネスの世界でも、今や普通の選択肢になりつつあります。ワッカーさん自身も、M&Aに対して「買いたい気持ち」と「買われたい気持ち」の両方を持っていると言います。「買いたい」理由の筆頭は、深刻な採用難です。優秀な右腕候補や幹部クラスの人材を求人市場でどれだけ待っても現れないのであれば、「いっそのこと、3〜5人規模の同じようなデザイン会社を丸ごと買収してしまった方が早いのではないか」という、逆転の発想です。一方「買われたい」理由としては、数千万円の連帯保証を背負うプレッシャーから解放され、より資本力のある企業の下で純粋にクリエイティブ業務に専念したいという、切実な本音も明かされました。
M&Aマッチングサイト「バトンズ」で見る商売のリアル
それでは、実際に小さな会社のM&Aはどのように行われているのでしょうか。ワッカーさんが「暇さえあれば見ている」と紹介したのが、事業承継・M&Aマッチングサイトの『バトンズ(BATONZ)』です。このサイトを覗いてみると、「会員制卸売サイトが330万円」「香川県の訪問介護事業が400万円」「月間売上100万円のYouTubeチャンネルが750万円」といった具合に、数百万〜数千万円規模で様々な事業が売りに出されています。
これを見ながらタナカも「ゼロから起業のアイデアを考えるより、こういうプラットフォームで既存の事業を買って伸ばす(1を10にする)方が、性に合っている人も多いのでは」とコメントします。赤字で手放す会社もあれば、選択と集中のために黒字事業を売却する会社もあり、サイトを眺めているだけでも「世の中にはこんな商売があるのか」と、経営のヒントや妄想が膨らむサービスでした。
ワッカーさんの周囲で起きた「買われた会社」の天国と地獄
続いてワッカーさんの周りで実際に起きたM&Aの事例が3つ紹介されます。どれも規模感の近いスモールビジネスのリアルな末路です。
1.体制そのまま、オーナーだけが変わったデザイン会社
経営の先行きに不安を感じた社長が地方の中規模企業に会社を売却しました。社名も従業員も東京のオフィスもそのままですが、買収先から優秀な幹部が送り込まれ、結果的に経営が安定して「むしろ助かっている」という、理想的な事例でした。
2.販路だけを吸い取られた商社
ある特定商材の輸入に強みを持っていたものの赤字だった商社が、同業の大きな会社に買収されました。社員ごと移籍し、買収先の事業部として統合されたのですが、半年後には買収された会社の社員は全員辞めてしまったそうです。買収された側からすれば「販路だけを安く買い叩かれてしまった」というM&Aのドライな一面を物語っています。
3.資本力で大化けした雑貨メーカー
良いプロダクトを持っていたものの社長1人だったベンチャー企業が大手企業に買収され、社長はそのまま「部門長(部長)」のような立場で残りました。大手の巨大な資本力が投入されたことで商品が一気に全国展開され、売上が倍々ゲームさながらに伸びているという大成功だった事例です。
さらに番外編として、新規で取得するのが難しい「許認可(旅館業や酒類の製造など)」を手っ取り早く手に入れるために、休眠状態の会社を買収するというM&Aの使われ方についても話が及びました。
M&Aはスモールビジネスの「イグジット」になり得るか
資本金100万円で始めた小さな事業であっても、順調に拡大していけばいつかは「利益を確定させるゴール(イグジット)」を考える日が来ます。それが事業承継なのか、上場なのか、あるいは会社を他社やファンドに売却して数億円のキャッシュを手にすることなのか。ワッカーさんとタナカは「M&Aという選択肢を知っておくと、日々の経営のモチベーションや、事業の作り方が変わってくる」と結論づけます。
次回は中小企業にとっては頭の痛い採用に関するお話しです。
「経営雑談」は池袋と目白の間にある小さなデザイン会社ワッカデザインの社長ワッカーさんと友人のタナカが中小企業経営のリアルを雑談形式でしゃべる肩に力の入らないyoutube番組です。気になったら動画も見てみてくださいね。
それではまたお会いしましょう!




