【経営雑談Vol.5】個人事業主なのに人を雇ったら「正社員」!?

【経営雑談Vol.5】個人事業主なのに人を雇ったら「正社員」!?

<タナカの経営雑談まとめ>

今回は仕事が溢れ、2日に1回は徹夜という限界の状況となり人を雇うことにしたワッカーさんの苦闘を語ります。仕事を「断る」のではなく「人を雇う」道を選びますが、そこで直面したのは「個人事業主には誰も来ない」という採用の壁でした。ようやく巡り会えた最初の一人を「正社員」として迎えるための奮闘、そして年金事務所で怒号を飛ばすことになった社会保険手続きの裏側など、教科書には載っていない雇用の大変さと、後の法人化へと繋がっていく過程を明かしています。


採用の壁、個人事業主の「ワンルーム」には誰も来ない

11月、3つのWebサイト制作が重なり、作業量の限界を迎えたワッカーさんは人手を探し始めます 。当然ながら独立したて、しかも会社でもない個人事業主の誘いに乗る人はほとんどおらず、かつての仲間に声をかけるも薄い反応。そんななかようやく忘年会で出会った派遣社員の女性と面接することに。しかし、事務所はたまたま遊びに来たワッカーさんの妹から「観葉植物でも置いたら?」と言われるほど殺風景なワンルーム。「ここで働きたい」と思わせる要素が乏しい環境下で、どうしようもない綱渡りのような採用活動をしていました。

個人事業主なのに人を雇ったら「正社員」!?

無事その女性と「雇用契約」を結ぶことができたワッカーさんですが、当時は法人化しておらず、個人事業主。ワッカーさん自身知らなかったことですが、その状況で従業員を雇用すると、なんと雇用された人は「正社員」の身分になります。法人でなく個人が正社員を雇用できるという少し不思議な状況に純粋に驚きを感じます。なんとかその女性を雇用することができたワッカーさんは年金事務所に行くことにしました。

「社会保険」へのこだわりと年金事務所での激闘

一緒に働いてくれる人の将来を考えたワッカーさんは「社会保険を完備したい」と、年金事務所を訪れました 。しかし、社会保険の加入は個人事業主の場合は義務ではありません。そのため、年金事務所の窓口では「義務じゃないのに何しに来たの?」と言わんばかりの冷ややかな対応で手続きを渋られてしまいます。徹夜明けでボロボロの中、従業員のために必死なワッカーさんはついにキレてしまい「年金制度という国の制度に関わっているからと言って、あなたが偉いんじゃない、ただ単に手続きを任されているだけでしょう!」と怒鳴りつけて、手続きを進めさせたという衝撃の裏話が語られました。

「自分がもう一人いれば」という幻想との決別

仕事が捌ききれないくらい立て込んでくると「自分がもう一人いればいいのに」というのが、多くの個人事業主が抱きがちな幻想です。ワッカーさんもまさしくそう思い、必死に人を雇用しますがこの幻想はすぐに打ち砕かれました 。バックボーンの違う他者と働く難しさ、自分と同じ様には考えてくれないもどかしさ、そして自分の財布から給料を払うことで無意識に厳しくなってしまう自分。葛藤と試行錯誤の末、スムーズに仕事が回るようになるまでには約半年を要したのです。

雇用が「法人化」の最大の動機になった

個人事業主から法人化といういわゆる”法人成り”を考えた時に、「個人で仕事を受けて、節税のためだけなら、法人化するというモチベーションは低かった」と、ワッカーさんは言います 。しかし、仕事がどんどん増え、1人雇っても回らないという状況のなかで「個人(事業主)のままでは限界がある」と痛感します。この雇用に関する苦労の経験こそが、後の法人化、そして現在のような体制へとつながるターニングポイントとなったのでした。

 

次回は確定申告と会計に関するお話しです。

 

「経営雑談」は池袋と目白の間にある小さなデザイン会社ワッカデザインの社長ワッカーさんと友人のタナカが中小企業経営のリアルを雑談形式でしゃべる肩に力の入らないyoutube番組です。気になったら動画も見てみてくださいね。

それではまたお会いしましょう!

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