DESIGN STORY #38
不動産プロジェクト立ち上げ時のデザインブランディングと伝わりの良いSNS施策
実は不動産デベロッパー関連の実績は結構あります
あまり積極的にアピールしていないのですが、ワッカデザインでは不動産関係、マンションデベロッパーなどの仕事が一番多かった時期があります。関わって初めて知ったのですが、プロジェクトの見せ方のコンセプトやトーン&マナーといったことは外部のデザイナー任せであることが多く、その意味では当初思っていたよりもデザインしがいのある仕事ばかりでした。今回はそれらの経験を活かし、不動産会社の手がけるちょっと珍しいコンセプトの住宅シリーズ立ち上げの実例となります。
竣工が先だからやることがない!?
通常のデザイン案件は来月行われるキャンペーンだとか、期限はないけど1ヶ月以内に校了するものとかが案外多かったりして、食品関係だと次の季節を先取りするからまだ夏なのにクリスマス施策を考えるとかもあったりしますが、不動産の場合はもっと長いこともあります。今回も実際の竣工は2年後くらいのスパンで始まるプロジェクトで、そうするとプロジェクト的には取り掛かり始めることがあるのですが、私たちが担うデザインやプロモーションの分野では意外とやることがないことも珍しくありません。ただ今回は住宅のコンセプトそのものが珍しいため、SNSを先行させたらどうか、というアイデアを元に4コマ漫画を描くなど、ちょっと変わったアプローチでゆるっとした形でスタートを切りました。
関連業界や近隣に対し、プロジェクトの紹介はしたい
それでも半年くらいしてくるともう少しプロジェクトそのもののフェーズが移り変わってきて、建物とは別に自分たちをアピールするための材料が必要となってきます。コンセプトや意図、意義みたいなものを共感してもらうツール、ティザーサイトなどが該当するのですが、当然その中にはロゴデザインも含まれるので、ここで私たちの関わる案件らしくなってきました。このフェーズの前から関わらせていただいてる関係で、デザイナー側に結構詳細にイメージがあるというのもまた変わった体験ではありましたが、方向性違いのデザインを提示するものの、案の定というべきか、本命のデザインで進むことになりました。
実態がなくコンセプトのみの状態で伝達力を高めるには?
しかしながらロゴデザインよりもその次に制作するデザインの方が難しいものでした。なんせまだ実際には建物がありません。見せるものがないので写真なども撮れなければ、3Dパースも作りようがなく、ただただふわっとした言葉だけがある状態です。かといって本当になんとなくのフリー素材写真などではどうしても印象が軽薄になり過ぎてしまう。そこで絵の上手い知り合いにリアルタッチの水彩画を描いてもらうという手段を選びました。コンセプトみたいなものは確固とした中に閉じ込めるよりも受け手の想像が膨らむ方が有効だったりします。その意味でもフェーズにはあった手法でした。
Webサイトを情報の母艦にして少しずつ拡張していく
ロゴ、リーフレット、Webサイト、ちょっとしたノベルティなど、一通り営業活動に必要なツールが揃ったら、その後はプロジェクトのディテールが深まるたびにWebサイトにページを追加していくことになります。当初は3つ折りリーフレットと内容がほぼ同じで寂しい印象のあったWebサイトもだんだんと深みを帯びていき、プロジェクトそのものが進行していくことを実感。そしてそれは実際の商品である建物が着工する頃にもスムーズな情報発信に結びついていきます。本来だと着工頃にプロモーションをどうするか考えることになるのですが、今回はそこが地続きで行うことができたというわけです。
信頼できるデザイナーが側にいることの事業的なメリットは大きい
こうした関わり方のできるデザイナーはひょっとしたら多くはないかもしれません。オリエン時に情報や素材がきっちり揃っていないと話も碌に聞いてくれない方が業界的には普通だからです。ワッカデザインでは代表の私が独立・起業して以来そうした案件であっても相手の良さを引き出し、フェーズに応じたデザインを制作することを旨としてきました。その意味ではこのプロジェクトが特殊な関わり方をしたわけではなく、他にも似たような事例は多数存在します。そして自分でもこうした関わり方の価値を顧客の真横で感じることができるので、デザイナー冥利に尽きると本当に思わされるのです。
ワッカデザインではこのようにお客様一人一人の置かれた課題を正確に理解し、最適なデザインとして応えることを得意としています。ブランディングという大層な感じではなかったとしても、単に今のデザインに疑問がある方、デザインをどうして良いか分からない方はぜひ一度ワッカデザインにご相談ください!お待ちしております。


