DESIGN STORY #36
Webリニューアルの依頼にリニューアルをしない提案。お客様と一緒に育てるWeb施策。
Webサイトリニューアルのコンペなのに…?
最適解という言葉は結構好きな言葉です。デザインの仕事というのはデザインそのものに向き合っていれば良いかといえばそういうこともなく、そこにはデザインの持つ利害関係者、つまりその商品・サービスの受け手がどう思うかとか、あるいはお客様の会社がどんな会社か、担当者の置かれた立場など、その他にもいろいろあると思いますが、そういったものを全てひっくるめての最適解を目指す仕事というのが実態だと思うからです。今回はWebサイトのリニューアルのコンペで声がかかり、しかしながら話を聞いていくとリニューアルしない方が良いと感じ、それを提案することで受注に至り、その後お客様と共にWebサイトを育てていくことになった、ある意味ワッカデザインならではの実例をご紹介します。
思い込みを解きほぐしていくと見える答え
そもそもWebサイトリニューアルしようとお客様が考えられたきっかけが、もちろんサービスがブラッシュアップされていくからそれに合わせてWebサイトもよりよく伝わるものにしていきたい、というようなものではあったものの、よくよく聞いていくと現行サイトの制作会社による修正や追加制作をしないという回答から始まったというところにありました。その制作会社は一般的なWeb制作会社ではなかったため、何かしらのトラブルがあったわけではないのですが、普通にWordPressでできているサイトなので、その会社でなくとも修正やテコ入れができないということはなく、まずそこに一個不要な前提条件があったのと、サービス内容と照らし合わせて全ページ読み込んでみるとそんなに悪い出来というわけでもなく、トーン&マナー的にもおかしな感じはしなかったため、予算と労力をかけてフルリニューアルをしたところでわりと似たような仕上がりになる懸念を感じました。
現行サイトをベースにより伝わりの良いものにする
そこで導き出したのが、現行サイトをそのまま活かした上でトーン&マナー的な拡充をすることと、各所にわかりやすさや視認性を強化するデザイン的なテコ入れをすること、よりユーザーに寄り添ったコンテンツの追加制作をすることの3点を盛り込んだ提案でした。費用も制作期間も当初想定の半分以下で済むため、まさに最適解だと自信を持ってプレゼンを行ったところ、そのまま受注。ワッカデザインは余計な提案や営業を行ってこないのは本当に助かるとは別のお客様に言われたことですが、もちろん売上や利益を増やすためにはそうした提案をうまく盛り込んで案件を膨らませた方が自分たちの会社のためにはなりますが、そこはもう私の性質がそうしたものだという他ないような気はします。ちなみにこの時のコンペに参加した残り3社の提案は皆フルリニューアル提案だったようです。
リニューアル後はWebコンサルティングに移行
ワッカデザインがWebサイト制作を行う時は、SEOと広告配信などのWebマーケティング周りの提案をすることが多いのですが、このお客様は毎月のWebコンサルティングだけ行い、コンテンツSEOや広告配信はまずは行わないという選択肢を選ばれました。毎月Google AnaryticsとGoogle Search Consoleの数値を定点観測しながら、ユーザー像ごとに必要なページを作成したり、既存ページの内容のブラッシュアップをしたりと、毎月10本記事をアップするようなSEOほどコンテンツ量は増えないものの、1年後には毎月の問い合わせ数が2倍に。月間ユーザー数そのものはそこまで変わっていないので、コンテンツの質が改善されたことにより流入するユーザーの質が改善していったものと考えられます。逆にいうと普段はコンテンツSEOをガンガンやっていくことがWeb育成の主軸だと思っていたのですが、こうしたケースもあり得ることを私たちも体得することになりました。
BtoBこそWebサイトをうまく使えば、事業にプラスのリズムをもたらす
今回の実例はWebサイトをリニューアルしないということからの最適解をもたらす提案が主軸になっていますが、本質的にはWebサイトリニューアルの有無に関わらず、自分たちの事業、商品、サービスを真摯に発信していくこと、そしてそれを継続することに価値があると言えます。そしてそれが当事者が思っているよりも事業をサポートしてくれる、良いリズムをもたらすというのはハッキリしているため、中小企業、それも立ち上げたばかりの会社やネームバリューのほとんどない小規模企業にはかなりの助けになります。時流的に今更SEO?みたいな空気も感じますが、AIも結局はWebをソースにしていてテキストベースで情報収集しており、その傾向そのものは今後も続くでしょうから、今からでもやる価値はあるとワッカデザインでは考えています。
ワッカデザインではこのようにお客様一人一人の置かれた課題を正確に理解し、最適なデザインとして応えることを得意としています。ブランディングという大層な感じではなかったとしても、単に今のデザインに疑問がある方、デザインをどうして良いか分からない方はぜひ一度ワッカデザインにご相談ください!お待ちしております。


