DESIGN STORY #31

キャラクターを立体にしたい、その想いに応えるペーパークラフト事業立ち上げ

SNSが一般化した時代ならではのキャラクター需要

私が大学生のころにmixiという友達同士で繋がれるサービスが大流行しました。当時はまだSNSという言葉はなかったと思いますが、その後facebook、twitter、instagramといったいわゆるSNSが登場してそこからもう15年以上経ち、すっかり社会インフラのような存在にまで浸透しています。その過程でいろいろな流れや出来事がありましたが、そのうちの一つが地域や企業などで気軽にキャラクターが持てるようになったことではないでしょうか?広報活動などでは特に毎日のように新鮮な情報を発信するのはなかなかできることではないのですが、そこにキャラクターがいると一気にオリジナリティも強くなるし、何より印象に残る。そうしたニーズはワッカデザインの仕事でも多く見かけたものです。キャラクターという姿がSNSアカウントという構造にうまくハマるのだと感じさせます。

こうしたオリジナルキャラクターを自分で扱っていると多くの方がそのうち思うのがフィギュアやぬいぐるみにしたい!というもの。今回紹介する実績はお客様のものではなく、こうしたニーズに対し、ワッカデザインならではの発想と手法でキャラクターを立体にする一つの方法を提示した自社事業となります。

オリジナルキャラクターを立体にするのってハードルが高い!

Webで検索をしてみると、フィギュア化やぬいぐるみ化をやってくれるサービスそのものはすぐに見つかると思います。ファンシーでフレンドリーに見える会社も多いので、当初の勢いそのままに希望条件を入れて見積もりを問い合わせてみると、届いた見積もりにびっくり!想像以上に金額が高く、こりゃ無理だわってなるのは本当によくある話です。フィギュア化だとそもそも3Dデータが必要で、そのデータ作成料だけでも数十万円かかったりするし、ぬいぐるみの場合は3Dデータはいらなくとも型を作成しないといけないので、結局そこにかなりのコストがかかってしまうのを思い知らされるわけです。そこに加え最低ロットなるものの存在。最低100個とかだったらまだマシかもしれません。その費用も加えるとどうしても50万円~100万円といった金額になってしまうのです。

そうだ、ペーパークラフトにしてみよう!

せっかく生み出したキャラクターを何とか立体にしてこの世に存在させたい。諦められなかった私たちはなんとか低予算でも出来る方法を検討し、たどり着いたのがペーパークラフトを作るということ。様々な印刷手法に長けているワッカデザインならではの発想とデザインスキルで、子供の頃に読んでいた雑誌の付録のように手でパーツを切り取ることができて、折り目も付いている、極力のりやハサミを使わずに気軽に組み立てることのできるペーパークラフト手法の開発に乗り出します。これが結構見た目より難しく、様々なペーパークラフト設計ならではの小技やコツがあることを知ることになるのですが、キャラクターを忠実に再現するのではなく、ペーパークラフトならではの立体感を活かしたデフォルメを加えることでフォーマット化することを思いつき、プリンターで試しに作ってみると、その佇まいに感動したものです。

印刷工程では3社の協力が必要だった!

こうして設計ができるようになったら今度は印刷会社に相談をしてみます。日ごろからPOPデザインなどで型抜き加工をすることには慣れていたので、アッサリ了承されるかと思いきや、このペーパークラフトの型抜きには多くの会社が対応不可という返答をもらうことになり、愕然とします。こんな複雑な型はやったことがないとか色々な理由で断られるわけですが、紹介の紹介みたいなご縁を根気強く探していくと、ペーパークラフト制作経験のある印刷加工会社が見つかり、そこで金型を作る会社と金型を使って抜き作業をする会社の両方が必要なことを聞かされます。結果、印刷をする会社と合わせて3社の協力を得てこのペーパークラフト事業は始まりました。

キャラクターが立って友達になる=キャラだち

一番最初のペーパークラフト制作はまだ自社事業化する前でしたが、こうして苦労の末に完成したペーパークラフトの納品後の反応はとても良いものでした。とにかく可愛い!子供たちが喜んで作ってくれる!何個も作って飾っている!などの声をいただき、これはきっと他にも必要としている会社がいるから、きちんと事業にしよう、そう思わせられ、「キャラだち」というネーミングで自社事業を立ち上げます。その後販売目的もあれば、イベントや工場見学などでもらえるノベルティだったり、店頭POPだったり、様々な用途でペーパークラフト制作の依頼をいただくことになり、やっぱり始めた時の直感は間違っていなかったな、と今でも思っています。

今回は自社事業開発の実例でしたが、ワッカデザインではこのようにビジネス的な課題を正確に理解し、最適なデザインとして応えることを得意としています。時には今回のように普通ならデザイン業務以外の部分、例えば協力会社を探したり、コンサルティング的なアドバイスをしたりなど、効果的なデザインの実現に必要なことであれば積極的に関わることも少なくありません。単に今のデザインに疑問がある方、デザインをどうして良いか分からない方はぜひ一度ワッカデザインにご相談ください!お待ちしております。

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