DESIGN STORY 02

真空成型用金型制作で独立、高い技術とものづくりへの姿勢が見えるスタートアップ支援

自分の会社の魅力ってなんだろう?

ロゴの開発や会社案内・コーポレートサイトの制作の際はご依頼されてパパッと制作という風にはなかなかいかないものです。グラフィックデザイナーとして特に向き合わないとならないのが「その会社の魅力って何だろう?」ということ。今回はそういったスタートアップにおけるブランディング支援の例をご紹介します。

今回のクライアントであるキタス株式会社は、東京都足立区に拠点を構えて金型制作を行う数名の会社です。会計士からの紹介ということもあって、ロゴや名刺、Webサイトなど法人になったからにはきちんと整備したいが、何をどうしたらよいかわからない、というようなご依頼でした。そういう時はいきなりデザインの詳細な話をしてもかえって進みづらいところがあるので、その人がどういう方なのか、どういったスタンスで仕事をしているのか、その仕事は業界内ではどういう立ち位置にあるのか、といったことを理解するところから始まります。その会社のあり方に基づかないデザインはどうしても見た目だけの軽薄な感じになってしまうので、これが実はとても大切な世間話ということになります。

真空成形を感じるロゴデザインに!

話を聞いていくうちにわかってきたのは、この人がいかに金型作りが好きかということでした。昼夜仕事に打ち込み、要望がハッキリしなかったりやったことのない相談に対しても最適な答えを導き出せるように、仕事に対して深いコミットをもって従事していることが様々なエピソードから浮かび上がってきて、ジャンルは違えどデザインに対する自分の思いを聞いているようでとてもワクワクしたのを覚えています。

そうして据えたデザインのコンセプトとしては、金型、ひいてはものづくりに対する真摯な姿勢で取り組むということ、信頼感があって相談しやすいスタンスであること。この2点をわかりやすい形で提示をすれば、まだ見ぬ株式会社キタスを必要としている人にもその魅力が違和感なく伝わると思い、まずは様々なロゴデザイン案を作成しました。10案以上出したのですが、ほぼ即決のような形で選ばれたのは社名イニシャルの「K」を真空成形に見立ててデザインしたロゴ。こちらとしても本命のデザイン案だったのでとても嬉しかったものです。

撮影にこだわったWebサイトと会社案内

ロゴと名刺が決まればいよいよWebサイト制作。ここでも先ほどのコンセプトに忠実に組み立てていくことが大切で、限られた予算をどこに振り分けるかも合わせて考えます。今回はWebサイトの構築は既存のテンプレートを使用することで最低限にしつつ、その人がどういう仕事をしているかは製作物を見なければわからないようなところを写真のビジュアルで伝えていくことが最も効果的と考え、ブツ撮りとライティングの得意なカメラマンに撮影の段取りを組んで2日がかりで撮影。仕上がった写真をWebサイトに当て込むと、透明感と集中力、信頼感があふれ、さも最初からそれ以外ありえなかったかのようなハマり具合に確かな手応えを感じました。

依頼にはなかったのですが、3つ折り仕様で会社案内も制作。Webサイトで構築したトーン&マナーをベースにしつつ、紙のデザインならではの構成に作り変えることで最適化を図っています。こういったコンセプトの時は必ずしも全てをツールの中で語ってしまう必要はなく、「一度この会社に頼んでみたい」とどこで思わせられるかが重要なように思います。

ものづくりにもデザインの力を

今回は金型製作の会社でしたが、金型だけではなく製造業やものづくりに携わる業界全般の風潮として、会社案内やWebサイトが何となくあるだけでうまく自社の魅力をアピールできていないケースというのはまだまだ多いように感じています。そういった会社は事業そのものはしっかりしていることが多いので、デザインの力、ビジュアルの力が彼らの事業や営業のサポートになればと思っています。その辺りが気になる方はぜひ一度ワッカデザインにご相談ください。

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