小さな会社にとってブランディングやパーパスなんて…!

ブランディングとは自分達が何かを伝える努力をすること

仕事柄中小企業の経営層の方と打ち合わせることは多いのですが、ブランディングと言うととかく誤解されている側面があるように思います。確かに何百万、ひょっとしたら何千万もかけてロゴやミッション、バリュー、クレドを定めることは大企業にとっては自然なブランディングかもしれないのですが、決してそれだけがブランディングのあり方ではないので、その会社に合った打ち出し方や見せ方、露出の仕方を考えれば良いと思うわけで、しかも中小企業の場合、いきなり全てに着手する必要もないと思うのです。ワッカデザインでは、スタートアップにおけるWebサイト制作や、中小企業のWebサイトリニューアルを多く手がけていますが、たぶんブランディングをお願いしようとしてうちに頼んでくるというのはかなり少ないものの、その際に何を打ち出すべきか、どう伝えるべきかをWebサイト制作できちんと向き合うことで、より伝わりの良くなる状況を生み出すことは結構身近だったりします。ただ、これでブランディングとはなかなか言わないですよね。

ともあれ、Webサイト制作がひと段落すると、他のツールが目に入るようになる。それは会社案内かもしれないし、三つ折りリーフレットかもしれない、名刺かもしれない、ショップカードかもしれない、パッケージデザインかもしれない、そうしたものを、Webサイト制作で培った見せ方を元にひとつひとつご依頼をいただくことになり(最近ではそれにPV的な動画の制作が混ざってくることもありますが)、生まれ変わらせていくことで、1年、あるいは2年経ってみたら、すっかり自分の会社のトーンが変わっていた、それはまるで最初からブランディングを依頼したかのようだった、というケースが結構あります。これをブランディング策定と呼んでいいのかは実はよくわからなかったりするのですが、よほどお金と労力的な余裕、人員的な余裕がない限り、打ち合わせに何ヶ月もかけてコンセプトを策定していく形のトップダウン型のブランディングは、僕の知る多くの中小企業の実態からすると、ちょっと合わないような気がしていて、多くのブランディングが得意な制作会社や広告代理店がひしめくそういったところで戦うつもりはなく、一つやってみたら見える世界が変わる、それを積み重ねることで形作っていくことをワッカデザインでは実践しているというわけです。

パーパスもそう!自然発生的な会社の価値で良いのでは?

ブランディングに似たような言葉にパーパス経営ってよく聞きますが(インナーブランディングの方が意味合い的にはより近いのかな)、これも大企業だったら良いと思うのです。自分たちの会社の社会的な価値を定め、それを浸透させることで何千、何万という社員が一つの方向性を持って動くことができる。たぶん昔の言葉で言う社訓とか社是とかの現代版なのかな、と思うのですが(僕は社是を朝礼で言わされる会社は嫌いでしたけどね)、中小企業やスタートアップの場合にはなかなか最初からニーズの合致した社会的な会社の立ち位置など見えづらいのが実際なんですよね。理屈や理念だけ先走るよりも、やっている商売、製品・サービスが受け入れられて初めてどの辺に自分達の価値があるかをうっすら感じ取ることができ、それを言葉にする方がよほど現実的だと思うのですが、そうなると案外最初にこれだと思って始める商売じゃないところにニーズがあったとか、感謝されたとかっていうのも結構よく聞く話なので(ワッカデザインで言ってもSEOとかWebマーケティングとかはある意味仕方なくやってみたら、本業のデザイン制作と合わさることで強いニーズを感じたわけで)、ともかくまずは事業をきちんとやってみて、その中でこれだ、というものがあれば、それをパーパスにまとめていくのが現実との乖離も少なく、意味も出やすいのかなと感じます。逆に僕もそろそろ独立10年になるのですが、当初はそんな感じで勢いのないように見える(?)僕は信念が先行しているような人によく馬鹿にされたものです。ところがこの10年の間に彼らの多くはいつの間にかいなくなってしまった。単に僕との仕事、取引をやめただけな人もいますが、本当にいなくなってしまった人も結構いる。経営や事業というものがお題目だけでは成り立たないことをよく表しているように思います。

instagramで視覚的なブランディングも

SNSというのは盛者必衰というか、今42歳の僕にとって最初のSNSはmixiでした。次がfacebookで、その次あたりにtwitter、instagramが来て、YouTubeはかなり昔からあったものの存在感が増したのはもっと後だったと思いますが、その中でinstagramが写真をメインにするSNSというので今なお独特の存在感を示しています。広告媒体としても潜在層へアプローチするのならなかなか良いよ、と前回のblogでも記載しましたが、広告ではなく通常のアカウントを育てていくのも中小企業のブランディング施策としては比較的少額で印象を残していくには悪くない施策だと思います。instagramは意外に幅広い年代の人が普通に使ってますし、写真で自然に見せていくというのが結構訴求力もあったりして、長期に育てるのはなかなか労力もかかりますが、写真で見せられる業種なら検討して良いのかな、と。ただ、掲載する写真は重要ですね、ワッカデザインでも何社か今も運用していますが、僕のやってる感覚だと、写真の上手い下手も確かにあるものの、自分たちの価値をきちんと理解してくれる写真が大事な気がしています。instagramは別に写真の素晴らしさを競う選手権ではないので、極論を言えば下手でも伝わる写真の方が良いわけです。こうした時代のおかげで、若い頃カメラ小僧だった僕は今やデザインの傍らでお金を取って撮影をするということも珍しくなくなりました。本職のカメラマンとはまた違った、デザイナーならではのスタイルで撮っているのが良いのかもしれません(当たり前ですが、デザイナーなのでレタッチも得意ですしね。あと写真でなくてイラスト主体のブランディングもやったりします)。

等身大のスタイルでブランディングを考えてみませんか?

そういうわけで、よくあるブランディングの得意な制作会社を目指したつもりはなかったのに、いつの間にか結構色々な会社のブランディングに関わっているなと思いつつも、自然体であることを大事にしているスタイルはなかなか競合もしないワッカデザイン独自のもののように感じています。世の中に制作会社はあまたあるので、ご依頼される際は見積額も大事ですが、そうした制作スタイルや自分たちとの関わり方に共感できるところを選んでみてはいかがでしょうか?デザインがバチッとハマっている会社は事業も伸びやすいですしね、もしワッカデザインがまだ見ぬあなたの会社のデザイン的なパートナーになれたら嬉しいです。何か気になることがありましたら、ぜひお気軽にご相談くださいませ。

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