今やWebサイトを育てることと事業育成は大部分が重なる
ワッカデザインのもとには会社の立ち上げや事業の立ち上げなどのスタートアップ時におけるWebサイト制作の依頼が舞い込みます。顧客の皆がみんなWebマーケティングに携わったことがあるわけではないため依頼のトーンは様々ですが、立ち上げの時に紙のチラシやパンフレットが必要かはともかく、Webサイトがいらないという人は今やまずいないでしょうから、作りたいというより作るしかないというのが実際の感じなのかもしれません。さすがに10年くらい前のようにWebサイトを作ったら世界中からアクセス可能になる、だからそれだけで問い合わせがバンバン来ると思っている人はいなくなったと思いますが、実際Webサイトがあるだけでは問い合わせは生みづらいので何かWebマーケティング的な施策を考える必要があります(もっとも、Webサイトが閲覧できさえすれば良い、というケースもかなりあるので、必ずWebマーケティングを行う必要があるわけではありません)。
ともあれ、Webマーケティングはサイト公開後の話なので、まずはWebサイトを作る、ヒアリングを元にWebサイトの提案を行うことになるわけですが、ここにSEO施策や広告のプランニングなどを必要に応じて盛り込むのがワッカデザインのまた一つ変わった面かもしれません。もちろん構造化SEO(ピラミッド構造のページ構成)やタグの扱いなどはどこのWeb制作会社も制作マナーとしてやっていると思いますが、コンテンツSEOでどう記事を構成していくかとか、事業によってはSEOではなく広告を盛り込んだりするので、提案が顧客の印象に残るようです(Web制作とSEOや広告は普通別の会社がやるので)。多くの場合はコンテンツSEOを進めることになってサイトの内容を公開後も厚くしていくことになるので、スタートアップの場合、結局それってリアルタイムに事業のことを更新していくことになるよね、という状況になる。だから毎月の打ち合わせでもWebサイトをどうするというよりも、あなたの事業って今どんな感じでこういうのってどうですか?みたいなビジネスの話がメインになったりするため、結局これって事業育成のサポート、コンサルティングみたいだなって打ち合わせの帰り道に思ったりするのです。
SEOは成果を出すのに1年かかるが、継続する
そういうわけで、じゃあSEOをやりましょう、そのためにサイト内にコンテンツを充実させていく・記事を書いていくことになると、記事を外注で書くにはお金がかかるけれども自分で書く分にはお金は出ていかないわけで、どっちを取るかも顧客次第ですが、いずれにしても、毎月Google AnaryticsとGoogle Search Consoleの数値をお伝えしていく中で、ほぼほぼどこのサイトも似たような傾向で成長していくことが何社もやる中でわかってきました。昔からマーケティングの世界では、例えばポスティングなどですが、ターゲティングしたユーザーにアピールをしたとして「せんみつ」であれば上出来だと言われています。つまり1000人に見せたら3人から反響がある・問い合わせをもらえれば御の字というわけですが、SEOでもまさにこんな感じ。SEOの場合はターゲティングが選定したキーワードに依存し、そのキーワードに対してどれくらい自分のサイトが検索結果に表示されているかをGoogle Search Consoleで見ることが出来、実際にサイト訪問者がどれくらいだったかをGoogle Anaryticsで把握、問い合わせはメールで飛んでくる、または電話が鳴るという流れなので、ブラウザの検索結果に20,000回表示され、クリック率が5%だった場合、1,000人がサイト訪問者となり、そこから1人問い合わせが来るのが実務的にもわりと合っているというわけです。実際にはキーワードが伸びやすい業種・製品・サービスか、だったり、結構業種によってクリック率が変わるので、そこはケースバイケースな面ももちろんありますが、先程の数値の例にたどり着くのに、毎月記事4〜8本くらい書いていったとするとちょうど1年くらいかかる。しかしながら、1回問い合わせが来たら大抵次の月、その次の月も来たりするものなので、効果は継続するというのがSEOの特徴です。
潜在層にアプローチするならinstagram広告も!
SEOというのは基本的にキーワードで検索して自分のサイトを見てもらうわけなので、何かしらキーワードを検索する、つまりユーザー側も何か困っていることを自覚している=ニーズが顕在化した「顕在層」にアピールしていることになります。これはお金を払って掲載する検索結果の上位に表示するリスティング広告も同じですが、広告によっては顕在層ではなく「潜在層」=自覚はしてないけど潜在的にニーズがある人たちに対してアピールするものもあります。広告枠にデザインで見せるディスプレイ広告がそうなのですが(要はバナーデザインで見てもらう)、中でも最近はinstagram広告を使うことがすごく多かったりします。instagram広告は広告掲載する地域、性別、年齢、興味・関心を元に広告配信するので、その興味・関心がありそうな人のスマホのタイムラインにいきなりバナーが出てくるわけだから、その人が自分で今これ欲しいんだよな、困ってるんだよな、って思ってるかどうかは別としてとにかく半ば強制的にバナーが目に入りますよね?なので潜在層へのアプローチになるのですが、これが本当にコスパ良くて、従来の広告枠からは考えられない金額、例えば1週間に5,000円とか10,000円でも数千人にアピールできて、これを月に換算すると2万人とか3万人とかになり、先程の「せんみつ」でいったとしても数人問い合わせする、購入するなどがありえるわけです。自分の事業にとってアピールするのが顕在層が良いのか潜在層が良いのか、両方やった方が良いのかみたいなのは、予算規模や中長期的な戦略や製品・サービスの特性で変わってくるため、そこはよくよく考える必要がありますが、ちょっと前の時代ではあり得ないコストパフォーマンスなのは確かで、いや、ホントいい時代になりましたよね。
結構色々な業種、製品・サービスでやってみています!
ワッカデザインはデザインの会社であり、Webマーケティングの専門家ではないかもしれませんが、それでもこの10年の間に結構多くの業種、製品・サービスでこうした実務に携わってきました。自社であるデザイン業を皮切りに、梱包発送業、コンサルティング業、不動産業、人材派遣業、製造業、運送業などといった製品・サービスそのものをアピールする、集客するパターンもあれば、その会社の求人、採用をアピールすることもあります。求人なんかは顧客だけでなくワッカデザインの採用活動でinstagram広告を使ったりもしているので、また別の機会に一つの記事にしようと思っていますが、こうしたことも結構ワッカデザイン独自の知見になっているのかもしれません。最近はSNSコンサルタントみたいな形で打ち合わせに呼ばれることも増えてきて、いや、グラフィックデザイナーなんですが、と断りを入れつつも、結構みなさん真剣に話を聞いてくれます。あとは本職がデザイナーというので、バナーのデザインとかinstagramの投稿のデザインとかをいい感じにパパッと作れるというのも強みなのかもしれませんね。というわけで、Webサイト制作からSEO、広告配信などのWebマーケティング周りまで気軽に相談に乗れるのがワッカデザイン!今後ともよろしくお願いいたします。