扱いとしては「雑所得」で経費も認められる

 
グラフィックデザイナーは専門職な上、仕入れもあまり発生しないので、ある程度の資金があって実力と人脈次第で案外気楽に独立できたりするけれど、会社員であっても土日に副業でデザインの仕事を受けているという人は少なくないと思います。副業とは言え個人でやっていることに変わりはないので、経費を差し引いて20万円以上の収入がある場合は確定申告が必要になるわけですが、大抵グラフィックデザイナーの方はこういうことがとても苦手だったりして、ストレスになってしまったりします。ここでは、そういった副業でデザインの仕事をしている場合の確定申告の流れとコツを紹介します。
 
まず大きな流れとしては、会社員の場合は年末調整によって会社の収入部分は処理が出来ているため、それをベースに確定申告することで副業の収入を合体させるようなイメージとなります。副業部分の収入の扱いとしては「雑所得」で計上するのですが、収入部分は副業先の会社が1月に発行してくれる小さな白い紙=「支払調書」に記載されているので、これで「支払金額」と「源泉徴収税額」がわかります。副業で仕事をしていて支払いを受けると源泉徴収税が引かれていて何だか損した気分になるものですが、これは支払金額に単純に10.21%をかけて引かれてしまっているので、その金額も合わせて記載されているというわけです。もしその仕事に「必要経費」が何かしらかかっていたら、本来税額は収入から必要経費を差し引いた所得にかかるものなのだから、すぐに税金を払い過ぎている状態になり、その分の還付を受けられるので、面倒だけどむしろ確定申告した方が良いケースというのは少なくなかったりします。
 

経費はクライアント毎にまとめるのがおすすめ

 
必要経費を計上するというと帳簿を細かくつけたりなど難しそうなイメージですが、実際は簡易的なもので良くて、領収書やレシートをためておいて確定申告の際に合計額が出せれば良いから、ぜひ必要経費を管理してみましょう。デザインの仕事であれば、資料代とか打ち合わせにかかった交通費や飲食費、文房具や印刷代、電話代などが多いと思うので、それらをクライアント毎に封筒にまとめておくのがおすすめ。というのも、雑収入の申告をする際は一覧表にクライアント毎に「収入金額」と「必要経費」を記載する形なので、変に企業会計的に管理したりするとかえってややこしいことになるかもしれないので。
 
必要経費さえ管理出来ていれば副業収入の確定申告は全然難しくありません。やったことがないと税務署に行くこと自体とても緊張するが、いざ行ってみると結局ノートパソコンでE-Taxを記入していくだけだから、基本的には自分の会社から1月に発行される「源泉徴収票」(年末調整の証拠のようなもの)をどんどん転記していき、雑収入だけは前述の通り「支払調書」の金額と必要経費を記載すれば、あとは税額が勝手に算出されます。この時に源泉徴収税額が税金取り過ぎ状態であればその分が自分の口座に振り込まれるというわけです。確定申告は毎年2月半ば〜3月半ばだけれど、当たり前のようですが2月中に行っておくのがおすすめです。というのも3月締め切りギリギリだと税務署はメチャクチャ混んでるし(熱気ムンムンでかなりイライラする)、還付金が振り込まれるのもも2ヶ月くらい待つけれど、2月中であれば混雑もそこまででもないし、還付金もわりとすぐに(1ヶ月待たない程度)振り込まれるからです。
 
グラフィックデザイナーとして自分のデザインが世の中で必要とされるというのはとても素敵なことだと思います。それが税金なんぞで変にストレスになってしまうのはもったいないから、必要なことだけきっちりやって大好きなデザインに集中してはいかがでしょうか?